伝説の記者 コマサンの「今日も野球日和」

プロ野球記者歴50年。伝説の記者・コマさんのコラム

プロフィル こまざわ・さとる
1942年、広島県生まれ。報知新聞入社後、半世紀にわたり野球記者一筋。主な著書に「昼も夜もカープ」(ベースボールマガジン社)、「赤ヘル軍団」「古葉竹識我慢の野球」(ともに講談社)、監修本に「耐えて勝つ」(古葉竹識)、「広島カープ 苦難を乗り越えた男たちの軌跡」「大野豊の全力投球(ともに宝島社)がある。現在、関西記者クラブ会員、プロ野球殿堂入り投票者、スポーツライター。

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広島カープナイン様へ 〜投手編〜(2018.4.5)

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現役に固執。米独立リーグから連絡待ち 梵英心の近況(2018.5.24)

今季の支配下登録選手の年俸(2018.5.31)

■ 2018年5月31日号

今季の支配下登録選手の年俸

 5月15日、日本プロ野球選手会が12球団加入選手全員(外国人選手を除く)の年俸調査を行った結果を発表した。支配下登録選手の今季の平均年俸では、昨年日本一のソフトバンクが7826万円で3年連続トップを維持。以下2位が巨人の6380万円、3位が阪神の4100万円で、2年連続リーグ優勝の広島は球団史上最高額の3432万円で6位。最下位(12位)は日本ハムの2381万円。6年連続最下位だったDeNAは632万円増の3232万円で8位に浮上した。12球団の支配下選手(出来高払いは除く)735人の平均年俸は3955万円。選手会が調査を始めた1988年以降で最高額となった。

 ちなみに、12球団の年俸1億円以上の選手は昨年から7人増えて79人となり、500万円未満の選手は13人減って49人となった。

 今季、日本人選手の高額年俸者はソフトバンクの柳田悠岐外野手で5億円(以下、年俸額はいずれも推定)。オリックスの金子千尋投手、巨人の菅野智之投手、ソフトバンク内川聖一内野手、摂津正投手、松田宣浩内野手、阪神の鳥谷敬内野手、糸井嘉男外野手の7人がいずれも4億円。続いて巨人の坂本勇人内野手とDeNAの筒香嘉智外野手がともに3億5000万円。

 広島では、昨年のセリーグMVP選手、丸佳浩外野手が2億1000万円でチームトップ。2位が菊池涼介内野手の1億9000万円、3位が中崎翔太投手の1億5000万円、4位が田中広輔内野手の1億4000万円、5位が野村祐輔投手の1億2000万円、6位が新井貴浩内野手の1億1000万円。以上の6人が億円プレーヤー。参考までに1軍選手の最低保証年俸は1500万円。その昔、南海ホークス(現ソフトバンク)がリーグ3連覇(4度優勝)を成したころ、「親分」と呼ばれていた広島出身の鶴岡一人監督は「グラウンドにはゼニが落ちている」と名言を吐いた。活躍すればするほど給料がもらえるというプロの世界。

 サラリーマン社会ではとうてい手の届かないうらやましい話だ。広島から阪神にFA移籍した金本知憲監督は、当時年俸6億円(推定)の球界最高額。「ぼくがたとえ最高額をもらっていても60%以上税金で持っていかれる」と内情を話してくれた。言われてみれば、税金で半分以上を差し引かれると…。手元に残るのは…。もちろん単位は異なってもその立場になれば分からないでもない。

 昨今の広島をはじめ各球場の入場チケットやグッズ販売、テレビ放映、その他看板を含めた広告収入など、球団を運営する経営陣は親会社に頼らず(広島のみ独立採算)企業としての努力を惜しまない。年々高騰する選手の年俸全ては、球場に足を運んでくれるファンのおかげである。



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