ジモ通トップ > 今日も野球日和 第25回 「緒方監督と江藤(現巨人コーチ)の運命を分けた99年ストーブリーグの舞台裏」

今日も野球日和

第25回 「緒方監督と江藤(現巨人コーチ)の
 運命を分けた99年ストーブリーグの舞台裏」

 今季で2年目を迎えた緒方監督が、昨年CS進出を目前にして敗れた悔しさ≠糧に、開幕からチームをがっちり掌握。セリーグの首位戦線を走っている。気の早いカープファンからは「今年こそ優勝だ!」と期待は膨らむばかり。

 「今年の緒方はチームをうまくまとめている」評論家諸氏の声だ。

 今回はこの男(緒方)とFA権を行使して巨人へ移籍した江藤智(現巨人打撃コーチ)の2人にまつわる話だ。

 緒方の性格は九州男児で 一本気。自らの身をていしてでも責任を果たす男。監督として成功する資質は十分に持っていると思う。

 そんな彼のことで思いだすのが1999年のオフ。この年FA権を取得した緒方には、同じくFA権を得た江藤とともに、早くから複数球団が興味を示していた。中でも緒方には巨人が最も熱心だった。記者のもとには連日関係者と名乗る人物から「出るか」「出ないのか」といった探りの電話が入っていた。

 とくに当時長嶋監督の強い声には、内心緒方もグラリと来たときも。もちろん 広島も強く慰留していた。一夜にして「迷い」を消したのは母校・鳥栖高の恩師と、緒方をスカウトした村上(旧性宮川)だった。「世話になった広島を出ていくわけにはいかん。恩返しができるまでやりきる」。

 緒方の残留宣言で、この年のFAの目玉は一変して、チームの主砲の江藤とダイエーのエース・工藤公康(現ソフトバンク監督)の2人になった。

 争奪戦の火ぶたが切って落とされようとしていた11月下旬。鹿児島の城山 観光ホテルで開かれたセリーグの監督会議。巨人・長嶋、阪神・野村、中日・星野の面々が顔をそろえていた。記者が取材に行くと長嶋、星野両監督から「江藤はどうなるの?」と聞かれた。

 江藤はFA権行使確実の情報が流れていた。意中の球団は横浜。それを中日が追うという形だった。密かに緒方の調査をしていた巨人は、土壇場になって「広島を出ない」と本人の固い意志に、急きょ方向転換。

 監督会議終了後、記者はある巨人関係者を通して江藤の胸中はいかに≠ニ 聞かれた。「出遅れたジャイアンツがどうしたら取れるか」と持ちかけられた。93年、95年と2度のホームラン王に。95年は打点王と輝かしいタイトルホルダーに、長嶋監督はますます獲得へ熱がこもる。一方、緒方は何ごともなかったようにオフの練習に余念がなかった。

(次回につづく)

プレスネット2016年6月11日号掲載


   
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