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今日も野球日和

第27回 「3戦連続の決勝ホーマー
             若きヒーロー鈴木誠也」


▲広島対オリックス 8回無死、鈴木誠也が左越えに3日連続となる決勝弾を放ち、ベンチでナインとハイタッチする。6月19日=マツダスタジアム

 広島は鬼門≠ニいわれていた交流戦を11勝6敗1分けの過去最高勝率で乗り切った。圧巻だったのは、オリックスとの最終戦で、3連戦3連続の「決勝ホーマー」という離れ業でやってのけた、プロ4年目の鈴木誠也外野手(21歳)だ。「セイヤの今があるのは人の二倍の練習量と貪(どん)欲な研究心」と東出打撃コーチは認める。今回は、首脳陣が異口同音に「彼は間違いなく近い将来の4番バッター」と太鼓判を押す鈴木誠也を取り上げた。

 「セイヤ」「セイヤ」の大合唱コールがマツダスタジアムにこだまする。このお祭りマンボ≠ノ乗って、鈴木誠也の奇跡とも思える3試合3連発決勝ホーマーが生まれた。

 17日、18日は連続のサヨナラ弾。19日は同点の8回、勝ち越しの10号が左翼席へ。ベテラン新井の2000安打達成から、次なる若きヒーロー≠フ誕生だった。

 「たまたまです。あえてと言われれば、集中しているからでしょう」。181cm、87キロの鍛え抜かれた強じんな体から、なぜか謙虚さがにじみ出る。父親宗入さん(51歳)が幼少時代からつききりで指導してきた教育のお陰だろうか。謙虚さは、一流選手が持ち合わせている共通した雰囲気だ。

 東京・二松学舎大附属高出身。エースで4番だった。高校通算43本塁打。50m5秒8の俊足。強肩はピッチャー出身から来ている。鈴木をドラフト2位で入団にこぎつけたのは尾形スカウト。その尾形スカウトが面白い裏話を披露してくれた。「少々意地悪な言い方になりますが、甲子園には出ないでいてほしい(苦笑い)と、ずっと祈るような気持ちでいましたよ」。なぜかといえば、ひのき舞台で、その力量が評価されると各球団との競争になるからだ…と。

 もちろん鈴木の走攻守三拍子≠サろった優れた技量に、球団は当初から野手としての入団を決めていた。広島では、過去に高橋慶、東出、堂林らが甲子園大会では投手として活躍しながら、入団後に野手として育成した経緯があり、成功していたからだ。

 一流選手、スーパースターへの道。この花道をたどる選手には、共通した面がある。素質プラス努力(練習量)プラス考える力。これらの要素は、引退した選手では、松井(巨人―ヤンキース)や金本(広島―阪神)。現役ではイチロー(マーリンズ)、柳田(ソフトバンク)、山田(ヤクルト)らが兼ね備えている。

 鈴木も順調なら「コウジさん(山本浩二)に近づけるバッターになれるかも」と2014年まで広島の2軍監督を務めた内田順三さん(現巨人打撃コーチ)は言う。「あの子が2軍の時、大野寮で1人黙々とバットを振っていた」残像がいまも消えないという。もう一人、時々夜大野寮を見回っていた川端編成部長は「真っ暗闇の雨天練習場に人影があり、誰か?

 と問いかけると決まってセイヤですという。若い選手はほとんどが群がって(集団)夜の練習をするものだが、セイヤだけは違っていた。練習(バットスイング)も半端ではなかった」と話す。静寂の中でのスイングの音、集中心を求めての真夜中の練習ぶりに一流選手になりうる一端を垣間見たのだろう。

 「練習はウソをつかないと思います。正直です」と言い切る若武者・鈴木誠也の今後の活躍が楽しみであり、注目される。

プレスネット2016年7月2日号掲載


   
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