■ 2017年3月18日号

親子で納得 春の彼岸準備Q&A

 ことし(平成29年)の春のお彼岸は3月17日が彼岸入り、中日は3月20日、彼岸明けが3月23日の7日間。彼岸入りの日には、仏壇や仏具を清め、墓をきれいに掃除する習慣がある。漠然とそうしなければならないことは知りつつも、その由来や本当の意味について理解されていない人も少なくない。お子さんに「お彼岸って何」と尋ねられても応えられるようにしておきましょう。(繁澤)

Q 彼岸の意味は 


安寺分国芸
住職:有瀬光崇
 JR西条駅北側に位置する「安芸国分寺」。1200余年の歴史があり、境内に足を踏み入れると心和ませる雰囲気が漂う。 平成25年に史跡公園を整備し、市民の憩いのスポットになっている。
先祖供養の行事

 彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター」の漢訳「到彼岸」の略だと言われています。もともと仏教の用語で「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味を持ちます。現代の私たちが普段使っている「お彼岸」という言葉は、修業を経て悟りの世界に達したというよりも、彼岸の期間に寺院で行われる彼岸会と呼ばれる法要や、先祖供養の意味で用いられることが多いようです。ちなみに、仏教徒が多い他の国と比べても日本だけの独特の風習です。

Q 日程の決め方は

春分の日が目印

 毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間のことを指します。彼岸に入る日のことを「彼岸入り・彼岸の入り」といい、彼岸が終わる日のことを「彼岸明け・彼岸の明け」といいます。お彼岸の中日である春分と秋分の日は日付で決まっているわけでないため、彼岸の時期も確定しているわけではありません。そもそも、「春分・秋分」とは、太陽が春分点・秋分点に達した日のことをいいます。この日は、太陽は点の赤道上にあり、ほぼ真東から出てほぼ真西に沈みます。

Q 初彼岸とは

故人の初めての彼岸

 故人が亡くなってから初めて迎える彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段の彼岸と同じように、彼岸入りには仏壇・仏具を清め、お彼岸の期間は、お花やお供え物を供えましょう。初彼岸だからといって特別なことはないですが、家族みんなで墓参りに行って故人や先祖を供養できると良いですね。

 また彼岸期間に、お寺では彼岸会・お彼岸法要や施餓鬼法要・施餓鬼供養が行われる場合が多いです。墓参りだけでなく、彼岸供養に参加してお坊さんと共に先祖を供養する彼岸を過ごしてみるのもお勧めです。

Q お墓参りの心得

日程は決まっていない

 彼岸の期間中でいつ墓参りに行くべきか日程は決まっているわけではありません。ただ霊園や納骨堂によっては彼岸の中日に混雑する可能性がありますので、彼岸入りの早いタイミングで墓参りを済ませておくのも良いでしょう。彼岸だからお墓参りで特別なことをする必要はありませんが、いつもより手厚く供養できると良いでしょう。墓石に水を掛けたり、磨いたり、故人や先祖を改めて感じられる時間を大切にしましょう。

 お彼岸用のお供え菓子は、季節によって合わせて用意すると良いでしょう。「おはぎ」や「ぼたもち」など呼ばれ方はいくつかありますが、春は「ぼたもち」という呼び名が一般的です。それはボタンの花が咲く季節であり、ボタンの花を型取っていると言われているからです。またお供え物の菓子である落雁(らくがん)という砂糖を型に入れた食べ物を用意する人も多いですね。

Q 彼岸の過ごし方

心穏やかに過ごす期間

 彼岸だからといって特段何かをしなければならないということはありません。常日頃から祖先に感謝し祈ることが大切。彼岸の期間に家族でいろいろなことを話し合う機会にもなるでしょう。


バックナンバー

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