■ 2017年9月14日号 西条酒特集

子どもたちに受け継がれる「酒造りの魂」


クライマックスで西条樽踊りを元気よく踊る児童

 酒蔵が立ち並ぶ西条。酒造りの文化は長年にわたり、子どもたちにも受け継がれている。東広島市立の西条小学校と西条中学校では、酒造りをテーマにした総合表現に取り組む。子どもたちは今年も10月に行われる酒まつりでの発表へ向け、汗を流している。(石田、住吉)

 西条小はオペラ「白壁の街」を演じる。杜氏(とうじ)や蔵人が登場し、酒造りの工程を歌、踊り、合奏で表現。地域の盆踊り「西条踊り」「西条樽踊り」も披露。今年は37代目となる6年生153人が挑む。

 1年生から継続して、西条の町や人のすてきなところ、西条の歴史や酒造りなどについて学び、集大成として「白壁の街」を演じることにつながっていく。「下級生は、6年生の日々練習に励む姿を見て、憧れを抱く。伝統の力だと思う」と中嶋崇弘校長。

 指揮を担当する金本真幸さんは、「先輩たちが36年間必死に頑張ってきた思いをしっかり表現していきたい」と力を込める。

 音楽専科の富樫真紀教諭は「西条を誇りに思い、貢献したい子どもが多い。魂を込めて演じることで、成長してほしい」と目を細める。

 西条中は組曲『西條』に取り組む。良い酒ができることへの祈願、蔵人の酒造りに込める魂、作業中に蔵人が歌う酒造り唄、酒が出来たことへの喜びを表す曲を組み合わせた4部構成。和太鼓、笛、合唱、吹奏楽、踊りで迫力のある舞台を作り上げる。

 今年は16代目・17代目となる2、3年生計280人が挑む。組曲『西條』では、舞台演出部門や広報部門の生徒が、道具の配置や会場の案内などを行う。3年生で、合唱の指揮を担当 する田邊太一君は「全ての部門が一生懸命練習に励み、より良いものを目指して頑張っています。記憶に残るような私たちの組曲『西條』をぜひ見てください」と目を輝かせている。

仕込みの歌を歌う杜氏役の児童

全身を使った迫力ある指揮

新酒が出来て喜ぶ蔵人を表現


仕込みの場面で、蔵人がもろみをかき混ぜる様子

児童の息の合った演奏


祭りの準備の場面。当たり鉦(がね)、チャッパ、太鼓などで演奏。児童は「わっしょい!わっしょい!」と掛け声を掛けている

「西条酒造り唄」を元に作られたアカペラの合唱曲を歌う西条中生徒。男声の独唱と混声合唱が互いに響き合う(写真は昨年の酒まつりのステージ)

▲体育祭用に隊列を変えた組曲『西條』を練習する西条中生徒。9月9日に披露した後は、酒まつりのステージに向けた練習に励む

▲体育祭オリジナルの演出のやぐら

▲稲穂や巫女(みこ)舞をささげて、良い酒ができることを祈願する一幕(写真は昨年の酒まつりのステージ)

酒まつり 子どもたちのステージ日程

 10月7〜8日にJR西条駅周辺で行われる酒まつりで、市内6校の子どもたちの総合表現が披露される。場所は東広島芸術文化ホールくらら。
 郷土の総合表現を行う寺西小、御薗宇小、高屋東小、西志和小の取り組みは、今後の号で紹介します。

7日

〈大ホール〉
 10時〜、西条小 14時30分〜、寺西小

〈小ホール〉
 11時30分〜、御薗宇小 15時30分〜、西志和小

8日

〈大ホール〉
 11時〜、西条中 15時30分〜、高屋東小


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