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 東広島市は平成17年に広域合併をし、山あり、海あり、平地ありの地域環境になった。人口も19万人と
増えて成長のまち。住んでいるまちに何があり、何が足りないのか。さまざまなデータから見えてくる東広島
の今をひも解く。(待田克彦)


 人口は大学機関の移転や好調な企業立地を背景に順調に増加を続けてきたが、ここ数年では横ばいまたは微減傾向となっている。また、65歳以上の高齢者は増加傾向にあり、少子高齢化が進みつつある状態。

 市中心部の人口増加に加え、団塊世代のジュニアが出産期を迎えていることもあり出生数は増加。平成20年の合計特殊出生率は1.62と上昇しているが、人口を維持するために必要とされている2.08には及んでいない。

 公園は市民が憩い集う場所として、遊びを楽しむのに利用されている。JR西条駅近くの中心街にある西条中央公園の遊具数が一番多かった。ブールバールを広大方面に進むと鏡山公園があり、春になると桜の花が咲き多くの花見客でにぎわう。 一方、西条町寺家地区は人口の急増で、子どもの遊び場の公園確保は課題となっている。

 求職希望者は正社員や長期の雇用を希望するが、会社側は期間・派遣社員で対応せざるを得ない状況。ハローワークでは正社員情報を集めた情報誌や、履歴書の書き方、面接の受け答え、応募用紙の書き方などのセミナーを行うなどして対応している。

 県内では38万6810人で約7%を東広島が占めている。ファミリー層の増加で、子どもの数が増えている。小学校では仮設の教室を設け対応している状況。

「何が足りないのか」 東広島市の穴

人口同規模の他市と比較すると医療体制の充実急務

 東広島と同じ19万人都市を調べてみると、日立は重篤救急患者を受け入れる三次救急医療の救命救急センターが今年10月に設置されることになっている。東広島では重篤患者の治療のできる医療機関がないため、他市の高度医療機関へ搬送しているのが現状。

 今年度に西条町の東広島医療センターに搬送救急、消防が使う市内初の常設ヘリポートを整備するとしているが、騒音問題で近隣住民への配慮と安全確保のために、発着は原則として日中のみという。

学園都市の原点を見失わないこと

 東広島市発展の基盤は1975(昭和50)年に決定された「賀茂学園都市建設計画」。この基本計画の中核をなすのが「広島大学統合移転」。73(昭和48)年に当時の飯島学長の英断で移転先に西条町が決定された瞬間から、東広島市の希望の未来が形成されてきた。東広島の現状のデータの基底部には広島大学を中心とした「賀茂学園都市建設計画」の 進捗があったことを絶対に忘れてはならない。

 74(昭和49)年、西条、八本松、志和、高屋の4町で市が発足したときの人口は約6万6000人だったものが、2005(平成17)年の5町との編入合併の前には倍増し、約 13万4000人となった。

 茨城県つくば市(人口約21万人)は現在、「筑波学園都市計画」を基盤として日本最大の学園研究都市となっているが、東広島も決して引けを取らない、日本有数の学園都市として劇的に発 展してきた。マツダを中心とした自動車関連部品企業、シャープ(株)八本松工場、エルピーダメモリ(株)広島工場、(株)サタケ本社、(株)大創産業本社、豊国工業(株)、新明和工業(株)などナンバーワン、オンリーワン企業が多数立地している。95(平成 7)年には酒どころ西条町に国税庁醸造研究所(現独立行政法人酒類総合研究所)が移転。

 昨今の急激な円高は、電器産業、情報機器産業、自動車産業など輸出産業に大きなダメージをもたらした。世界的な価格競争力を失いつつある先端企業は、海外生産を拡大し、国内生産工場の縮小をせざるを得ない状況に追い込まれている。時代の先端を行く企業の 立地で発展し続けてきた「東広島市」にとって、これからの5年間は経済のグローバル化の変遷から目を離すことができない、緊張した状況が続くと思わなければならない。

 しかし、時代はどのように変遷しても、その時代の要請に応えるだけの人材養成が可能な学園都市の原点を見失わないことだ。この原点を忘れない限り、東広島の未来は明るい。

(千義久)

   
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