東広島 大雨の爪痕 

日常の風景、一変 土砂崩れ相次ぐ 交通網がまひ

 「数十年に一度の大雨」となった西日本豪雨は、西日本各地に多大な被害をもたらした。東広島市でも被害は甚大で、7月13日現在で12人の死者が確認され、1人の行方が分かっていない。道路が寸断されるなど、広範囲で市民生活への影響も出ている。7月13日現在の被害状況をまとめた。

 12人の死者のうちの多くは、土石流などの土砂災害が住宅を襲ったことによる。市内では多数の土砂崩れの発生が確認された。土砂災害は市内各地の道路や鉄道などのインフラに被害をもたらした。道路の寸断・陥没は1438カ所に上った。交通網の被害は、流通にも影響を与え、食料品が手薄になる店が相次いだ。

 市内の大動脈となる山陽自動車道は、最後の不通区間となっていた広島IC―河内IC間が14日に開通したが、JR山陽線三原―海田市間の再開には1カ月以上かかる見通しだ。山陽線の不通は生徒の通学手段を奪い、河内高や県立広島中・高は夏休みを前倒しした。

 住宅の被害は、床上浸水92棟、床下浸水206棟。全壊・半壊を含めた住宅被害は640棟に上った。今後は、被災者の生活再建も急がれてくる。

 4日から8日までの降水量は400ミリを超え、天候が回復した後も、地盤に含まれる水量の影響などから、八本松町や河内町で避難指示が出された。河内町や安芸津町、黒瀬町、八本松町などを中心に137人が避難所での生活を余儀なくされている。


土砂に押しつぶされた民家。火災が発生し、住民2人が亡くなった=7月9日、東広島市西条町馬木

護岸が崩壊し、民家の物置を押し流すほどの水の勢い=7月7日、東広島市西条町御薗宇

山陽自動車道西条インターチェンジ横の側道。水没した車の運転手に声を掛ける女性=7月7日、東広島市西条町吉行

土砂災害で倒壊した家=7月9日、東広島市河内町中河内

土砂崩れを起こした憩いの森公園=7月11日、東広島市西条町寺家

山から田に流れ込んだ土砂。車やバイクが流された=7月7日、東広島市高屋町宮領

路盤が崩れ、宙づりになったJR山陽本線の線路=7月9日、東広島市河内町下河内

山陽自動車道高屋インターチェンジから小谷方面に向かう道で土砂崩れが発生。復旧作業が進む=7月9日、東広島市高屋町溝口

蚊無トンネル付近で発生した土砂崩れ=7月10日、東広島市安芸津町の上空からドローンで撮影(アサオアドプランニング提供)

広島大学とJR西条駅方面を結ぶブールバール沿いも土砂が流れ込み道が数カ所ふさがれた=7月9日、東広島市西条町御薗宇八幡山

広島国際大学の学生寮に迫る土砂=7月7日、東広島市黒瀬学園台(読者提供)

災害廃棄物の仮置き場となった黒瀬多目的グラウンド=7月9日、東広島市黒瀬町宗近柳国

冠水した西高屋駅前の道路=7月7日、東広島市高屋町、JR西高屋駅の東

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