• プレスネット連載コラム 発達いろいろ

文/県発達障害者支援センター
(東広島市西条町西条414-31)
相談=電話082(490)3455

常にあちこち動いて落ち着きがない、丁寧に説明しても伝わらないなど、子どもたちの気になる行動。 「年齢としてまだ難しい」など、さまざまな理由があります。 その理由の一つとして、『発達障害』の影響を受けている行動の可能性もあります。
 発達障害についてお伝えしたり、保護者の皆さんからの質問に答えたりして、 発達障害の影響を受けているお子さんへの子育てのヒントにしていただきたいと思います。

過去の記事を読む

>><1> 子どもたちの気になる行動の背景には…

>><2> 自閉スペクトラム症って何?

>><3> 注意欠如・多動症(ADHD)って何?

>><4> 限局性学習障害(SLD)って何?

>><5> 「氷山モデル」の考え方

>><6> 保護者の悩み 読み聞かせなどの活動に最後まで参加することが難しい…

>><7> 保護者の悩み 友達の輪に入ってうまく遊ぶことが難しい…

>><8> 保護者の悩み 思い通りにならないと友達をたたいたり蹴ったり…

>><9> 授業中、キョロキョロ… ずっと落ち着きがない


■ 2017年10月19日号

発達いろいろ <2>

自閉スペクトラム症って何?

 自閉スペクトラム症は先天性で生まれながらに持っている脳の働き方の違いです。つまり、脳の働き方が他の人と異なることで、うまく情報が伝わらなかったり、反対に多くの人が考えつかないようなユニークな発想ができたりします。優劣があるということではなく、違いがあるということです。約60〜70人に1人の割合と言われており、とても身近な障害です。大きく分けると左のような3つの特徴があり、その他にも感覚的な過敏さや鈍感さなどが見られる場合もあります。

自閉スペクトラム症の3大特徴
●社会性の特徴●

・アイコンタクトが合いにくい
・同年代の子と遊ぶよりも、一人で遊ぶことに没頭する
・反対に人に一方的に関わり過ぎてしまう
・お友達の立場に立って考えたり、振る舞うことが苦手
・その場の状況や雰囲気を読みにくい  など

接し方のPOINT
・一人で遊ぶ時間もとても大事。無理に集団で遊ぶように引っ張らない
・注意ではなく、子どもが知らない情報を冷静に、優しく教えてあげる

●コミュニケーションの特徴●

・言葉の遅れがある おうむ返しがある
 (例:「ジュース飲むの?」「ジュース飲むの!」)
・抽象的な言葉・比喩や皮肉の意味を理解できない
・言葉通りに捉えてしまう
 (例:「真っすぐ家に帰りなさい!」「2回曲がらないと帰れない!」)
・自分の話したいことを一方的に話す  など

接し方のPOINT
・比喩や抽象的な表現を避け、具体的に伝える
・言葉で伝えるよりも、文字、絵や写真で伝えたり、モデルを見せる

●イマジネーションの特徴●

・特定のものに対する興味関心が強い
・物の位置や手順にこだわりがある
・予定外の出来事や初めての人・場所などに抵抗を示す  など

接し方のPOINT
・あらかじめ手順などを伝えておく
・事前に予告をしたり、見通しを伝える
 例:行く場所のホームページやパンフレットを見ながら話をするなど

 次回は、注意欠如・多動症(ADHD)についてお話しします。

文/県発達障害者支援センター
(東広島市西条町西条414−31)
相談=電話082(490)3455


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