• プレスネット連載コラム 発達いろいろ

文/県発達障害者支援センター
(東広島市西条町西条414-31)
相談=電話082(490)3455

常にあちこち動いて落ち着きがない、丁寧に説明しても伝わらないなど、子どもたちの気になる行動。 「年齢としてまだ難しい」など、さまざまな理由があります。 その理由の一つとして、『発達障害』の影響を受けている行動の可能性もあります。
 発達障害についてお伝えしたり、保護者の皆さんからの質問に答えたりして、 発達障害の影響を受けているお子さんへの子育てのヒントにしていただきたいと思います。

過去の記事を読む

>><1> 子どもたちの気になる行動の背景には…

>><2> 自閉スペクトラム症って何?

>><3> 注意欠如・多動症(ADHD)って何?

>><4> 限局性学習障害(SLD)って何?

>><5> 「氷山モデル」の考え方

>><6> 保護者の悩み 読み聞かせなどの活動に最後まで参加することが難しい…

>><7> 保護者の悩み 友達の輪に入ってうまく遊ぶことが難しい…

>><8> 保護者の悩み 思い通りにならないと友達をたたいたり蹴ったり…

>><9> 授業中、キョロキョロ… ずっと落ち着きがない


■ 2017年11月2日号

発達いろいろ <3>

注意欠如・多動症(ADHD)って何?

 ADHDも自閉スペクトラム症と同様に脳の働き方の障害です。主には、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴があります。人によって、またさまざまな環境の影響によって、特徴や状態が異なることがあり、多動性・衝動性は目立たないが、不注意の症状が目立つ場合や、その逆の場合もあります。また、自閉スペクトラム症など他の発達障害と重複する場合もあります。

 ADHDのお子さんは、じっとしなくてはいけない時に走り回ってしまうなど周囲から注目を浴びやすく、叱責の対象になってしまうため、自尊感情が低下してしまう場合もあります。

 そのため、どんなことをしたら褒められるのか、スモールステップで褒めるためのルールを伝えたり、できているときに先手を打って褒めてあげることが大切です。

ADHDの3つの特徴
●不注意●

・一つのことに集中することが難しく、注意力や集中力の持続が難しい
・周りの刺激に気をとられやすく、すぐに気がそれてしまう
・うっかりミスが多い
・大切な物でも無くしてしまったり、忘れてしまったりする など

接し方のPOINT
・集中してほしいこと、話を聞いてほしいことは刺激の少ないところで行う
・集中する時間を小分けにする
・物を置く場所を決めておく

●多動性●

・落ち着いてじっと座っていられない
・そわそわして体が動いてしまう
・よくしゃべる など

接し方のPOINT
・体を動かし、発散する時間を作る
・継続的にじっとしておくことはハードルが高いため、一部は動いているけどその場にいればOKなど大人が共通で基準をきめておく。

●衝動性●

・思い立ったら、考える前にすぐ行動・発言する
・その場で言ってはいけないことも言ってしまい、後悔する(例:質問が終わる前に答えてしまう)
・他の人がやっていることを待てない など

接し方のPOINT
・ルールを視覚化しておく
・リスクが高い場面では予め、気を付けることを伝える

 次回は限局性学習障害(SLD)についてお伝えします。

文/県発達障害者支援センター
(東広島市西条町西条414−31)
相談=電話082(490)3455


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