• プレスネット連載コラム 発達いろいろ

文/県発達障害者支援センター
(東広島市西条町西条414-31)
相談=電話082(490)3455

常にあちこち動いて落ち着きがない、丁寧に説明しても伝わらないなど、子どもたちの気になる行動。 「年齢としてまだ難しい」など、さまざまな理由があります。 その理由の一つとして、『発達障害』の影響を受けている行動の可能性もあります。
 発達障害についてお伝えしたり、保護者の皆さんからの質問に答えたりして、 発達障害の影響を受けているお子さんへの子育てのヒントにしていただきたいと思います。

過去の記事を読む

>><1> 子どもたちの気になる行動の背景には…

>><2> 自閉スペクトラム症って何?

>><3> 注意欠如・多動症(ADHD)って何?

>><4> 限局性学習障害(SLD)って何?

>><5> 「氷山モデル」の考え方

>><6> 保護者の悩み 読み聞かせなどの活動に最後まで参加することが難しい…

>><7> 保護者の悩み 友達の輪に入ってうまく遊ぶことが難しい…

>><8> 保護者の悩み 思い通りにならないと友達をたたいたり蹴ったり…

>><9> 授業中、キョロキョロ… ずっと落ち着きがない


■ 2017年12月14日号

発達いろいろ <5>


▲『「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援』水野敦之

 『発達いろいろ』では、今まで発達障害の特性についてお伝えしてきました。子どもが見せている行動には、もしかすると子どもの性格やわがままではなく、脳の働き方の影響もあるかもしれません。そこで今回は、子どもへの支援を考える上でとても重要な「氷山モデル」の考え方をお伝えします。

 「氷山の一角」という言葉を聞いたことがあると思います。表面に現れている事柄は物事の全体のほんの一部分にしか過ぎないという例えです。子どもの気になる行動もよくこの氷山に例えられます。見えている行動は氷山の一角にしかすぎないため、水面下の隠れた部分、その行動を起こしている要因を探っていかなければ、氷山(気になる行動)自体は小さくならないという考え方です。気になる行動は本人の特性と環境の相互作用によって引き起こされていると考えてみます。

 例えば、苦手な音を聞くと、かんしゃくを起こすという行動があったとします。本人の特性としては感覚の過敏性があります。感覚の過敏性があれば、常にかんしゃくを起こすということではなく、赤ちゃんが泣いているなど本人にとって苦手な音が聞こえる環境にあることでかんしゃくという行動が現れます。

 または、嫌な音がした時に本人に避ける方法を伝えていないことも環境の要因と考えられます。

 このように私たち大人が、見えている行動や結果だけに着目し、評価をするのではなく、なぜその行動が起こるのか、まずは子どもの目線で理由を探ることが大切です。

 次回からは、皆さんからいただいた子どもさんの気になる行動についてお答えしていきます。

文/県発達障害者支援センター(東広島市西条町西条414−31)
 相談=電話082(490)3455


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